「日中友好」と題してサッカー・アジアカップの中国人観客の日本バッシング?に関連して、主宰する数MLに以下のような発信をしたところ、メンバーの皆さんから、示唆に富むすばらしいコメントをいただいた。
そのまま、埋ずもらせておくのはいかにももったいない、友人知人のご参考に供し、できれば今後の意見交換に資したいとの願いを持って、ここに転載させていただきます。
(ご発信時間順)
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(小生の) 発信: Fri, 06 Aug 2004
明夕の日中決戦に強い関心を持っています。
中国政府が、どのような対応をするか?
多くの日中友好人士が複雑な心境で見守っていると思います。
中国に対して、日本人の多くは、総じて友好的な人が多いと見ていますが、いたずらに嫌中派に追いやるのは中国にとって得策ではない。
報道官が事実を歪曲認識して、「少数の・・」と言い、日本のマスコミが不当な報道をした・・などとコメントするなどはいかにも拙劣・・といえる。
周恩来、蒋介石などの故事に倣って、大人の日中関係を目指したいもの。
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Kataoka氏: Fri, 06 Aug 2004 08:12:28 -0000
かって反日教育で民族主義の高まりを策したのであろうが、先進国のの仲間入りをする中で2008年の北京オリンピックを控え、今若者の動向を見ると政府当局は困惑していることだろう。
たけしが「あの反日ブーイングは日本人でも怒る」と言ったそうだが、本当に日本人はおとなしくなってしまった。
今孫たちを見て本当にこれでよいのかと腹が立ってくる。
何がゆとりの教育とかいって日教組の主導で失った50年の空白をこれからどうやって埋めたらよいのか。
教育は国の行く末を示す基礎だから大事だね。
ついFさんの言に乗って言いましたが、しょせん一老人のたわ言でしかありませんな。
いずれにしても7日の決勝戦がどんな形で運営されるのか、しっかり注視したいと思います。
しかし中国が日本のメデイアにイチャモンつけるとはやはりこの国は報道管制が布かれているのかね。
もっと日本人は怒らなければいかんと最後に付け加えます。
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Ryujo氏: Fri, 6 Aug 2004 10:04:19 +0900
明日土曜日の日中サッカー戦に寄せて
日本政府が中国政府に安全確保などを要請、また日本大使館が北京の滞在者に対して街頭では日本サッカーファンのユニフォームを着用しないよう勧告したとの報道をテレビで見ました。
わたしは日本政府は冷静に対応すべきだと思います。
日本のマスコミもあまり相手を刺激するような報道は慎むべきでしょう。
ただ日本サッカー連盟はアジアサッカー連盟などを通じて中国側に善処するよう働きかけるべきで、場合によっては2008年の北京オリンピックに影響するとの警告を日本からではなく、国際サッカー連盟からでも出してもらうことです。
わたしのような中国とは切っても切れない縁の親中派にとっては、これで日中関係がさらに深刻化することを心配しています。
「一部のサッカーファンの行為」と中国外交部の孔泉報道局長は記者会見で言っていますが、後段に日本のマスコミ云々あと余計なことを付け加えています。
もう少し反省の発言を聞きたかったのに・・・・
一人では冷静に行動する中国人でも、そこに煽動者がいて一旦群集心理が働くと、前後の見境なく騒ぐものです。
敗戦直後のハルビンでの中国人暴動もそれに似たところがありました。
最初は三々五々だった人たちが徐々に大きな集団となり、誰かが号令すると一斉に暴徒化したのです。
天安門事件、六四動乱なども初期の段階で組織されたグループが指揮して騒ぎが大きくなったものです。
それから教育にも問題があります。中国側は日本の教科書問題を指摘してきましたが、中国の小学校、中学校の歴史教科書も日本の学者が真剣に調べ研究したほうがいいと思います。
毎年7月7日が近づくと、その前から8月15日をはさんで、私の駐在期間中、9月18日までの約3ヶ月は抗日戦を題材にした古い映画や抗日記念館などを繰り返し放映していました。
特に江沢民になってから一層激しくなったと言う人もいますが、気がつきませんでしたが、そうかもしれません。
いづれにしても愛国心教育が盛んになったことは事実です。愛国心教育で最もよい教育はスポーツではないでしょうか。
教育というとこんなこともありました。
まだ北京駐在だった8年ぐらい前に、休暇をとって家内とふたりで旅行社に依頼して、長江のぼり(下りではなく、上りのほうが時間も長く料金も半額だった)の旅に出かけました。
終点の重慶で2泊して観光をしましたが、そのとき観光地で幼稚園児ぐらいの女の子がわれわれふたりを指差して母親に、「媽! ?看! 小日本来了。」と一言。
わたしはその子の目線に合わせるためその子の前にしゃがんで、にこにこしながら、
「小朋友、?好! ?看! 我比?小??」
と話しかけたら、その子もびっくりしたが、母親はもっとびっくりしてわたしたちに愛想笑いをしながら、子どもを促して「快走!」の一言で立ち去りました。
わたしたちのような親中派を嫌中派に押しやらないよう、不測の事態だけは是非回避してほしいと思います。
の甘さがあるのではないか・・糾すべき点でもあると思っています。
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Tezuka氏: Fri, 6 Aug 2004 19:23:12 +0900
全ての人と仲良くすることは、望ましいが不可能である。
一連の中国観衆のブーイングは、日本人が「日本チャチャチャ」とやるのとそう変わらないと思うし、元々忘八(仁義礼智忠信孝悌を忘れている)・自己中心主義(国名にしてからがそうだ)・無知・蒙昧・未熟な群集がやることだから非難しても詮無い。
しかし事態を収拾すべき中国政府が、多年の共産党失政から国民の目をそらす為に、暗々裏に煽っているやに思えるから(出所不明の金で動員が行われている・国歌に対するブーイングなど)極めて悪質である。
しかし、ここで五星紅旗の2〜3枚を燃やしたりすれば、相手と同じレベルで争うことになる。
まして自虐的史観を持つ我が国の獅子心中の虫共の発言を許し、拝金宗の企業経営者に容喙せしめ、チャイナスクールの跋扈を許す端緒となる。
私は、北京で行われる決勝戦に於いて同様な事態が続くなら対戦を中止して、以後事態が改善されるまで、中国とのスポーツ交流を停止すべきだと思う。
日本政府は、色々細かく要望しているが、本質的な反論を行っていない。
即ち、小泉氏の靖国参拝への非難は内政干渉であり、抗日教育や抗日施設の建設は中国が唱える教科書問題以上の非親善行為であり、釣魚島問題や測量船の出没は領土侵犯であり、我が国WEBに対する電子攻撃は戦争行為であるから、何れも謝罪の上即時中止すべきであると云わねばならない。
我が国各種産業の中国進出は、我が国産業のスプロール化ひいては空洞化を齎し、中国における人権無視の労働力を利用して、中国人民を搾取すものであるから、ODAと共に中止すべきだ。
見習うべきは江沢民の他罰主義・覇権主義・大国意識であり、屈原の言う通り滄浪の水が濁ったならば以って我が「足を洗う」べきなのであると考える。
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Tokusan氏:Fri, 06 Aug 2004 20:24:00 +0900
Fさんは経歴からして親中国でしょうし、わたしも中国引き揚げ組。
複雑な心境にはあります。言わずもがなですが、中国人の考え方は日本人とは根本的に異なり、日本人思考で彼等の思考・行動を推量したりしてはダメだし、付いていけないものがあります。
大陸国家・大陸人種と、海洋国家・海洋人種は、相互に思考行動論理が全く異なるからです。
中国サイドの購読newsやコラムは数本ありますが、執筆者の色分けも色々でして、それに応じた逆フィルターを掛けて読んでいますが、芳しい状況ではありません。国家として、この状況を利用し、後押ししている気配もある。
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以下は読みあさった記事の抜粋集
2004年08月06日10:11 (北京時間)
台湾の色分けめぐり、日本のアジア杯地図に是正要求
http://www.people.ne.jp/2004/08/06/jp20040806_42070.html
日本サッカー協会が作成したアジアカップ用の地図の中で、中国大陸と台湾が異なる色で塗られていることについて、山東省政府と中国組織委員会はこのほど、日本側に申し入れを行った。
中国外交部も在中国日本大使館に対し、過ちを正し、影響を取り除くよう求めた。
色分け問題は、済南での日本チーム準決勝戦を前にした2日の記者会見で、中国側記者が取り上げた。
日本側は直ちに地図の配布を中止し、回収することに同意。
3日には日本サッカー協会会長が「台湾は香港・澳門と同じく、中国に属する」と表明している。
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一方で台湾系newsは、
中国共産党機関紙「人民日報」が運営するニュースサイトでは、日本サッカー協会会長が「台湾は香港・澳門と同じく、中国に属する」と3日に表明したと報じられている。
編集部で日本サッカー協会(03-3830-2004)に問い合わせたところ、これまでにも同じ問い合わせがあり、確認したが、そのようなことはないと否定した。
また報じられている「パンフレット回収」についても、そのような話しは聞いていない、ということだった。
万が一、報道が事実であれば、中国の圧力に屈し、台湾を売る行為であるので抗議して是正を求めなければならないが、なにぶん人民日報の日本語サイトの話なので、日本の団結を乱すための捏造記事である可能性もある。
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別口の、香港在住女性ライターの記事から、
「誰にも親がいるように、誰にも『国』がある。そして同じように所属する『民族』があるのだろう。しかし、自分の親を誇るあまり、相手の親を罵倒してよいものか。
同じように自分の『国』を他人の『国』と比べて優劣を量ることに意味があるのだろうか」
これがわたしの、国や民族、そして宗教的信念に対するスタンスである。
途中経過を略
中国社会には口コミを信じるバックグランドがある。ある意味雷同しやすい性格とでもいおうか。
それはこの社会ではマスメディアがその誕生からずっと、政府の一方的な「通達」機関としてのみ存在していたため、メディア報道を人々は大方の政府意向として捉え、個人の意見や情報の伝達方法として口コミを多いに活用してきた。
だから、中国において口コミが持つ力は我々日本人が知っている「口コミ」の比ではない。ある意味、理性的、理念的な論調ばかりを唱えるマスコミに対して、感情をぶつける方法としての口コミという対照的なはけ口として捉えられていると言っていいかもしれない。
だから感情的に雷同する。さらには暴走しやすい。
中国政府も「マスコミvs口コミ」という役割分けには慣れていて、時にはそれをうまく活用しているが、その暴走には神経を尖らせている。
ただ、どこを暴走と見、どこを民意と見るかという点のたずな引きのタイミングをいつも見計らっている。日本政府(の出張機関)は外交のプロとして、そのポイントをきちんと見極めて中国政府と対応していかなければならないはずだが…。
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更に展開した別件で、思考行動論理に触れた分があり、ある事件へのネットでの冷めた見方も紹介されており、バランス感覚の良い記事でした。
ところで、この時期、「国と民族」という軸を中心にまたも中国社会を湧かす事件が起こった。
7月21日夜半、アメリカのナイアガラの滝を観光していた、天津市在住の趙燕さんが、そこで大麻所有者を拘束したアメリカの移民局局員に容疑者の一味と間違われ、ペッパースプレーをかけられて殴られ、重症を負ったのである。
これを国家の尊厳、民族の尊厳まで格上げして、政府系マスコミや国家系の中国アメリカ史研究会理事長が焚き付けています。
マスコミの論調は以上のとおりである。
ならば、口コミは?と、現代口コミの最先端とも言える、ネットサイト「新浪ネット」のBBSをのぞいてみた。
すると……
「会ったのが都市管理局でなくて良かったね」。
これは、先月末広州市で都市管理局職員が取締りの際に無認可露天商ともみ合い、ケガをした露天商が失血死した事件を揶揄している。
「ラッキーだったね! 河南なら足を折られても訴え出るところなんてありゃしない」
「なんでもかんでも俎上に載せて政治化するのはやめろ。過敏なのは自信がないからだ」
「趙燕さんのツアーは一行7人、1人4万9千元(1元=約13円:筆者注)。
つまり、14日間に彼らは34万元を使ったことになる。
公費旅行はなんて素晴らしいんだ!そのうえ500万ドルももらえるなら、わたしも殴られたい、50万ドルでいいから!」
「ウソか本当か、インターネットでは彼女が公費を使って視察名義で旅行をしていたという情報が流れてる。そうかもしれない。
テレビでは彼女をビジネスウーマンだとばかり言い、どこの会社に務めているとは言わないし。他にも不審な点がいっぱいだし」……おやおやおや、中国社会の現実のもう一面が噴出してきた。
もし本当にツアーの費用が4万9千元ならば、確かに中国ではちょっと個人が支払ったとは考えられない金額である。
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日教組主導の贖罪意識過剰教育にかぶれた…と思われるライターの記事、
確かに、スポーツのイベントにおいてこれだけ一国のチームが罵倒されるのは珍しいだろう。
日本のメディアで盛んに「中国における反日教育」の影響がとりあげられ、日本国内に中国に対する「いやな感情」が出てきているのも理解できないことではないと思う。
しかし、その感情的な反発だけに国と国との関係の舵取りをまかせるわけにもいかない。
状況とその背景をできるだけ冷静に分析・判断して、できればこうした「事件」から未来に向けた教訓を学べないものだろうかと思う。
● 歴史の流れを見る
日本側の分析をまとめてみると以下のようなものになる。(*1)
*中国における「反日教育」の影響
*前政権下で顕著になった愛国主義の影響
*反日運動が中国社会における各種問題に対するフラストのはけ口になっている
*小泉首相の靖国神社参拝に対する反発
*尖閣列島問題、ガス田開発問題などの影響
私が思うには、根底には「日本の対日中戦争に対する姿勢」への不満があり(「反日教育」「愛国主義」がそれを助長)、最近の出来事(首相の靖国参拝や領土問題、エネルギー問題等)がそうした不満を増幅し、普段以上に日本に対する反発が強まっているものと思われる。
そうした歴史的な流れをとらえないことには、今回の問題を理解することも解決に導くこともできない。
● 歴史認識のギャップ
さて、上海在住の日本人がよくアクセスするウェブサイトに「上海エクスプローラー」というサイトがあるが、ここの掲示板でも今回のサッカー騒動について侃侃諤諤の議論が繰り広げられている。
中には非常に見苦しいというか、頭に血が上ってしまったとしかいいようのない醜いメッセージも掲示されている。
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Nishi氏: Sat, 7 Aug 2004 02:32:48 +0900
いよいよ、今晩9時キックオフ。いずれが勝っても、後味の悪い思いだけはしたくないですね。
両チームとも全力を尽くし、後々語られるすばらしい試合を見せてほしいものです。
一連の事態には、「歴史問題」や「反日教育」、「内陸格差や社会的不満」などいろいろな要素が複雑に影響しているのだと思います。
ひとつのことで決めるわけにはいかないでしょう。暑い夏の夜「スカートしたいだけ」という単純なやつもいるでしょうし。
ハッカー問題なども含め、最近の動きで気になるのは、来月開かれる「四中全会」を前にした、しかるべき筋の策動的動きもあるのではないかということです。
「四中全会」では、胡錦涛・温家宝の改革派が「腐敗問題」「政治改革」などで体勢を立て直すことが期待されています。
それに対する保守派の動きも相当なものがあるとか。
昨年後半以来の情勢は相当複雑なものがあると見ています。
サッカーのことだけにとらわれず、日本側は冷静に対応することが重要でしょう。
この間の、日中間における「民族感情の対立」を冷静に検討することが大切だということから、「日中コミュニケーション研究会」で、11月東京、12月北京でシンポジウムを開催する準備作業に追われています。
相変わらず、事務方仕事が回ってくるのですが、これも何かの縁、ボチボチやってます。
今夜の暑い戦いの中から、お互いに理解し会えるようなきっかけが出てくるといいのですが、一抹の不安を覚えます。
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